首の痛みの原因は一つじゃない!?種類と治療方法を合わせて紹介

首に痛みには様々な原因がありますが、「すぐに治るだろう」と放置しておくと症状が悪化する場合もあります。では、首の痛みとして考えられる原因とは何なのか。放置しておくとそのような症状を引き起こしてしまうのか。この記事では、首の痛みの原因と首の痛みが引き起こす症状について紹介します。また、専門の整骨院や治療院で行われている治療法と見つけ方についてもまとめています。首の痛みで困っている人はぜひ参考にしてみてください。

1.首の痛みの原因

首の痛みの原因はいろいろとありますが、普段の生活の中で考えられる一般的な原因には以下のものがあります。

・同じ姿勢を続けている
・後遺症
・首に負担をかけている
・寝違え

それぞれを詳しく見ていきましょう。

1-1.同じ姿勢を続けている

筋肉は動かすことによって血流を全身に届ける役目を果たしているのですが、筋肉を動かさずに長時間同じ姿勢のままでいると、血流が悪くなります。血流が悪くなると筋肉が緊張し、痛みを発するようになります。これらの流れが元となり、首を長時間を動かさないことによって、首の痛みが生じてしまうというわけです。

1-2.後遺症

スポーツや追突事故などによって、首に何らかの後遺症が残っている場合も、首に痛みが生じてしまう場合もあります。

1-3.首に負担をかけている

人間の頭の重さは5~6kgあります。首の骨である頸椎は、毎日この重さを支えているわけですから、首への負担は相当なものです。また、頸椎は首の複雑な動きにも対応する役割も担っているため、重いネックレスを身につけてり、猫背の姿勢になったりすると想像以上に首に負担をかけてしまうことになり、首が痛くなる可能性も高まります。

1-4.寝違え

睡眠時に無理な姿勢で寝ていると、頸部の関節や筋肉に負担をかけてしまい首が痛くなる原因となってしまいます。寝違えは決まった姿勢をとると一定の場所に痛みが生じるという特徴があるため、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。また、痛みによって頭痛を引き起こしてしまうこともあるため、睡眠時の姿勢は気を付けましょう。

2.首の痛みの症状

首の痛みを引き起こすことによって、様々な症状が出る場合があります。その症状にはどのようなものがあるのか、ここで紹介します。

2-1.肩こり

首が痛くなるメカニズムは、筋肉の緊張と血流の悪さにあります。首の筋肉が緊張し血流が悪くなることで、その周辺にある肩にも影響を及ぼし、結果肩こりの原因にもなってしまうわけです。また、頭を支えているのは首でだけはなく肩の筋肉も一緒に支えています。首や肩の関節は可動域が大きいことから、普段の生活の中でも負担しかありません。筋肉の緊張を解き、血流をよくすることで痛みは軽減へと繋がります。

2-2.ストレートネック

正常な首は「く」の字のように30~40度の自然なカーブをしていますが、カーブをせずまっすぐに首が伸びてしまっている状態のことをストレートネックと言います。スマホの普及によって、このストレートネックになる人が増えてきました。スマホを利用する場合、うつむいた状態が長い時間続いているという人はいませんか?このうつむいた状態を続けると、癖がついてしまい首のカーブを次第に失っていくことになります。結果、カーブを失いストレートネックになってしまうのです。

2-3.頚椎ヘルニア

首は7つの骨が重なって構成されているのですが、その骨と骨の間にはクッションがあり、骨にかかる負担を軽減する役目を果たしています。それが、「椎間板」と呼ばれるものですが、通常であればこの椎間板によって首の負担が軽減され首の痛みを発症することはありません。ですが、過度の負担をかけ続けることによって、椎間板が本来あるべき場所から飛び出してしまうことがあります。その状態が頸椎ヘルニア(正式名称:頚椎椎間板ヘルニア)という症状です。頚椎ヘルニアには、片方の手や首に症状が出る「神経根症」と、両方の手や肩、足などに症状が出る「脊髄症」の2つがあります。楽な姿勢を取ろうとするとついつい猫背になってしまいがちですが、猫背になると通常の約3倍もの負担が首にかかり、頸椎ヘルニアを引き起こしてしまう可能性が高くなりますので、普段の生活から姿勢には気をつけましょう。

3.首の痛みに関する治療法

ここで、首の痛みに関する治療法について紹介します。現在、首の痛みに不安を感じている人は、症状が悪化する前に専門の整骨院や治療院に相談してみましょう。

3-1.症状が軽い場合

症状が軽いと判断された場合は、保存療法として温熱療法や内服薬の投与を行います。温熱療法は、首や肩の周辺を温めて血行を良くする治療法です。内服薬は非ステロイド鎮痛剤を利用します。温熱療法でも内服薬の投与でも改善が見られない場合は、神経ブロック注射をして痛みを緩和させます。頚椎ヘルニアが軽症の場合でも同じ保存療法を行われ、首を固定する「頚椎カラー」をつけて首の負担を軽減させます。

3-2.症状が重い場合

症状が重い場合は、手術を行います。行われることが多い手術は、「椎弓形成術」「前方除圧固定術」「インプラント(人口椎間板)を使った手術」の3つです。椎弓形成術は、頚椎ヘルニアなど広範囲にわたって脊髄が圧迫されている場合に行われます。前方除圧固定術は、狭い範囲に脊髄などの圧迫部分が留まっている場合に行われます。インプラント使った手術は、特定の部分に負担が集中するのを防ぐために行います。

4.首の痛みに関する専門の整骨院・治療院の見つけ方

首の痛みをすぐにでもどうにかしたいのであれば、整骨院や治療院の専門家を頼るのが一番手っ取り早いです。ですが、「どのように専門家を見つければよいのか分からない」、という人も中に入るでしょう。そのような人のためにここで整骨院・治療院の選び方について紹介します。

4-1口コミを参考にする

口コミでは、実際に利用した人たちのリアルな意見を確認することができます。どのような雰囲気で、どのような施術が行われたのか。結果、首に痛みはどうなったのかなど、評判や役立つ情報を手に入れることができます。また、ホームページなどで「お客様の声」として公開されている情報もチェックしてみてください。顔写真や実名で載せているコメントであれば、信頼度も高まります。

4-2.数年~数年以上経営しているところを選ぶ

整骨院や治療院として開業するために必要となる資格はありません。そのため、専門の整骨院や治療院として開業することは簡単ではありますが、誰でも簡単に開業できるとあってライバルが多いというのも実情です。その中で、数年~数十年続いている整骨院や治療院であれば、実力・評判ともに信頼できるところだと証明されるため、安心して通うことができます。

4-3.問診や症状をきちんと聞いてくれるか確認する

整骨院や治療院では、初回の時に、どんな症状があるのか、過去にはどんな病歴があったのかなどを詳しく問診し、一人一人に合った施術をしてくれます。もし、詳しく話を聞いてくれない整骨院や治療院であれば、あまり期待できず自分に合った施術をしてくれるかどうかも不安です。一度行って、もし自分が思っているところを違うと感じた場合は、通い続けるのではなく別の整骨院・治療院へ切り替えることをおすすめします。

5.まとめ

首の痛みに関する原因とそこから起こりうる症状、専門の整骨院・治療院の治療方法と見つけ方について紹介しました。首の痛みを放置しておくと症状が悪化する危険性があります。不安を抱えている人は、早めに専門の整骨院や治療院を受診することをおすすめします。